映画

映画の試写会で「カーズ」を見てきた
http://www.apple.com/trailers/disney/cars/
 絵は良い。CG関係の人は必見。すんごい。全てにおいてこだわってる。若干写り込みとかでリアリティが無いところもあるけど、リアルとマンガが完全に一体となり、若干リアル寄りで綺麗にまとまってる。予算が気になるw
 本はダメ。先日みたチキンリトルもそうだったけど、何考えて本書いてるんだ?細かい笑いは秀逸で、笑い声が聞こえたし、ネイティブの人には更に面白いギャグもあるのだろう。またルート66やアメリカ人ならではの笑いもあるのだろう。
 でもさ。まぁまだ公開されてないからあれだけど、この映画に出てくる奴ってクズばかり。で、全く成長しない。主人公は最初から何様のつもり全開で特に何か経験をするわけでもないのに人が変わる。他に出てくる田舎町のダメな奴は見た目もダメだが結局ダメ。車の錆びてる=ダメー>笑い。この流れが鼻についた。最後のレースもありえない。あんなの美徳でもなんでもない。堀口元気は関拳児を倒したあとに抱きかかえるんだよ(何言ってんだw)。
 なんでアメリカの映画には経験->成長っていう感動が無いのかなぁ。最初主人公のクルーがいなくなるんだけど、それによってイベント->困る->反省->成長っていうプロセスがごっそり抜け落ちてるんだよね。これじゃぁ感動話もポカーンってなる。
 こうなると、映画始まる前にPIXERのショートストーリー「One Man Band」すら大道芸人をからかう金持ち娘の話に思えてくる。全体に人より劣ってる人を笑いものにするという笑いが多くてムカツク。
 のだけれど、ネットとか見ると評判良いのよね。最近自分の感覚は世間とマッチしていないことを自覚しまくってるから、結構良い映画なのかもよー。
 あと、相変わらず、映画が始まる前に海賊版撲滅キャンペーンの黒い涙がガイコツになる不気味な映像を流してるの。子供向けの映画に流すなよ、と強く思う。何が言いたいのかさっぱり判らない。普通にこれこれの法律に触れます、って文字で出せば大人ならわかるだろうし、それで判らない奴にはガイコツ見せても効果ないだろうに...
 と、タダで見てきたくせに文句の多い奴です。あと、車好きには面白いギミックがいっぱいらしいよ。おれ良くわからんかったけど。エンドロールのあとおまけがあるので、最後まで見るべし。